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老後に向けて複数の収入源を確保しておきましょう-保険を使う理由 その2

保険会社の運用とは

今回はその2です。(まだの方は、下記のその1をまずお読みください)
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その1では、保険会社はお客様から頂いた保険契約に対して、将来必ず支払いが発生するため、確実な堅い運用が要求されるとのことでした。

では実際どんな運用をしているのかということですが、その答えは、何を隠そう、

債権

です。国債や社債といった、要は「お金を貸す運用」がメインです。貸すので、金利と元本が返ってくるのが前提の運用です。

では誰に貸しているのかというと、その主たる運用先は、やはり国、いわゆる国債です。

お金を貸す運用の中では、国債は最も信用が高いと言えます。国が支払いの約束を守らない、というのは通常では有り得ません。何故なら、債務不履行は、国の破綻を意味するからです。国債にも期間が10年物、20年物、40年物など、様々な国債がありますから、保険会社は様々な国債を購入し運用することになるでしょう。

しかし昨今の新型コロナの影響による景気低迷で、中央銀行が国債を買い取る構図ができあがったため、国債の利回りはだいぶ低くなっています。ですから保険会社は、国債以外の運用を含めることで、信用リスクを分散しつつ、更なる利回りを求めます。それが複数の企業に、いわゆる社債という形で資金を提供し、運用を行うことになります。(実際国債だけで運用するなら、そもそも保険会社に運用を任せる意味がないというのもあります。)通常は、何十、何百もの大型企業に分散投資していることでしょう。

株式での運用も含んだ保険商品も最近ではあります(例:変額保険)が、保険会社の運用は、基本は債権、という理解で差し支えないと思います。

つまり保険を契約することは、実は保険会社を介して、様々な債権に分散投資して運用していることに他なりません。

実際の利回りは

では実際どのぐらいの利回りが期待できるのか。以前の投稿でも取り上げたことがある、シーゲル博士の「株式投資」に登場してもらいましょう。

彼は債権の過去200年に利回りも統計を取り、この本で紹介しています。債券の平均リターンは、インフレ率が2%の場合、名目で約5%程度だったそうです。インフレ率を超えることができれば、目減りはしませんから、債券での運用(=保険での運用)は、十分理にかなった運用の一つです。

ところで最近の米国債の利回りをみていると、

10年物が0.67%
30年物が1.41%

です。過去平均リターンと比較してもかなり低いです。すると、保険会社で運用したところで、メインの投資先の米国債がこの有様では大した利回りを導き出してもらえないのではないか、とご心配になられる方もいるかと思います。

しかしその心配には及びません。

保険会社の運用は、沢山の債権で分散投資されていると説明しました。ですから、今年の国債の利回りが下がったとしても、保険会社の運用でその影響を受ける分は、今年満期を迎える全体の中の一部の国債の入れ替え分だけであり、その他のほとんどの部分は、今までと変わらずそのまま運用が継続しているわけです。継続している分の運用先は、ずっと以前からもっと高い金利で購入した国債や社債も当然入っているわけで、今年金利が下がったからと言って全体に与える影響は微々たるものです。(当然数年続けて下げ続ければその影響は徐々には予定利回りや新規商品に表れてくることになります。)

これはまさに保険のメリットともいえるのですが、保険の運用は、世の中の債券金利の上下の影響をすぐには受けません。(ということは、逆もしかりで、世の中の債権金利が上がったからと言って、すぐに保険会社の利回りは上がらないということです。)

先月サン・ライフ香港が新たにローンチした米ドル建て終身保険をはじめ、海外の保険の多くが、現状の債権金利が下がっている状況でも、20年30年で平均年利5%を超えてくるのも、そういった事情が含まれているからです。

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香港の保険を使ってできる収入例

年利5%ぐらいを安定的に出せる運用が前提だと、20年で2倍ちょっと、30年で4倍以上に元本を膨らませることができます。(あくまで金額ベースで、ここではインフレによる価値の目減りは加味しません)

そこから毎年必要な年金分だけを取り崩し、残り分は保険会社に運用を継続してもらうと、結構な安定的な収入源の確保が可能になります。

ちなみにサン・ライフ香港のVictoryというドル建て終身保険を利用し、

35歳の男性・非喫煙者が、
保険料1万米ドルx5年払い(合計5万ドル=約500万円)

を契約したとします。

そしてそのまま保険会社に30年運用してもらうと、5万米ドルの保険料は、65歳時に、23.5万米ドルです(予定)。そこから毎年1.4万米ドル(毎月だと約12万円)を100歳まで受け取り続けたとしても、100歳時にお子様に35万ドル(約3500万円)を置いていくことができます。

こんな安定的な収入源が年金以外に一つあったら、皆さんの豊かな老後の足しにはなりませんか。

最後に、、、この皮算用ができるのは、あくまで香港の保険を利用した場合です。残念ですが、日本の保険では現状絶対に無理です。その理由は、日本国債の利回りがご存じの通りの状況だからというのは、今更言うまでもないですね。

本気で老後を考えるなら、是非早いうちにライフプランニングを一度立ててみませんか。

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Tomohisa Nakagawa

Global Support Indonesia代表。1975年生まれ。静岡県静岡市出身。大学卒業後、食品会社に就職し総務部配属された後、人事・保険の責任者となって生保・損保保険に携わる。34歳で起業し、翌年GLOBAL SUPPORT LIMITEDに加入。42歳の時にGLOBAL SUPPORT INDONESIAを設立。現在はインドネシアで資産運用コンサルティングを行っている。

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