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インドネシア資産運用 運用の基本「トレードオフ」の意味はわかりますか?

リスクとリターンは「トレードオフ」の関係じゃない!

勘違いされている方も多いのですが、そもそもリスクとリターンは「トレードオフ」の関係ではありません

 

既に述べたようにトレードオフとは「相反する」関係。

 

リスクとリターンは「ハイリスク・ハイリターン」の言葉が示す通り、一方が上がれば他方も上がる関係にありますから、実はトレードオフとはまるで反対の意味になります。

 

資産運用の世界では、トレードオフの関係にあるのは「安全性(どれだけ元本が保証されるか)」と「収益性(どれだけ利益を見込めるか)」であって、この両者はどちらかが上がればがもう一方は下がるということになっています。

 

近年ではこの「安全性」という言葉と「リスク」という言葉が混同されて使われているケースが多く、そのためリスクとリターンがトレードオフの関係という記述も散見されますが、これは書き手が「リスク」という言葉の意味を正しく理解していないために起こる現象と言えるでしょう。

 

資産運用における「リスク」とは決して「危険」という意味ではなく、あくまでも「不確実性」という意味です。この点を間違えると投資へのアプローチそのものを大きく誤ってしまう可能性がありますので、注意が必要です。

 

もっと平たい言葉で言えば、「不確実性(リスク)」とは「ブレ幅」と言い換えることもできます。「リスクが大きい」は「大きく儲かる可能性もあるが大きく損をする可能性もある」ということですし、逆に「リスクが少ない」は「ほとんど儲からないけど損する可能性も低い」となるからです。

 

その意味で「不確実性(リスク)」は「安全性」の反対語であり、「収益性(リターン)」との関係はトレードオフではないということが分かります。

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Tomohisa Nakagawa

Global Support Indonesia代表。1975年生まれ。静岡県静岡市出身。大学卒業後、食品会社に就職し総務部配属された後、人事・保険の責任者となって生保・損保保険に携わる。34歳で起業し、翌年GLOBAL SUPPORT LIMITEDに加入。42歳の時にGLOBAL SUPPORT INDONESIAを設立。現在はインドネシアで資産運用コンサルティングを行っている。

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